今回は「新日本プロレスひとり勝ち」について
新日本OBの長州さんがそのように仰ってるようです。

しかし、これが新日本プロレスのがんばってきた成果かと問われれば多少なりとも首をひねる向きもあろうかと思われます。

もちろん新日本プロレスの頑張りは否定するものではありませんが、何よりもテレビ朝日の地上波放送があることが大きな要因ではないかと思われます。

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そして新日本が新たなコンテンツを導入したりと先端を行っていることもいわゆる「ひとり勝ち」に拍車をかけているのではないかと思うのです。

そしてこれからの時代を踏まえると地上波放送の有る無しがまた変わってくるのではないかとも思われます。
例えばBPO(放送倫理・番組向上機構)によって放送の停止、あるいはテレ朝の自主的な引き下げがあるのではないかということ。
そして逆にコンテンツとしてのプロレスの再発見ということにみられるテレ朝以外の局での放送開始です。

今のところどっちに転んでもおかしくはないと思うのですが、新日本の地上波が、例え深夜枠であったとしてもなくなってしまうと世間的な知名度の低下は否めないと思うので、まずはここを死守してほしいと思うのです。

そのうえでしっかりしたコンテンツとしての「プロレス」を再発見することができれば新たなきっかけにも結び付きやすいのではないかとも思うのです。

もちろん地上波以外ではちゃんとしたコンテンツとしてプロレスの放送はなされています。
しかし画面越しに見る観客の白熱の具合は地上波と(というか新日本)衛星放送とでの違いが大きすぎてどうしたもんかな、とも思うんですね。

もちろん様々な団体があり、その特性は活かしていけばいいのですが、新日本の「魅せ方」も取り込んでいってはどうかと思うのです。

しかしそれは新日本においても「今」であってこれまでではありません。
実際言ってしまえば新日本に在籍している所属選手のおよそ半分はいなくてもそれほど試合の盛り上がりは変わらないのではないかとも思われるからです。

もちろん全盛期当時は人気を博した名選手ばかりですが、現状においては第一線を引かざるを得なくなっています。
そんな選手たちを多く契約した状態でも堅実な運営ができる組織としての体力は驚くべきものがあります。

しかしそれがいつまでも続くとは思えないのです。
翻っていえば多団体だってそうです。

プロレスというエンタメ自体の危急存亡の秋だと思うのですが、果たして。
いい時ほどその後を見定めて動く必要があると思うのですが果たして新日本はどう動くか、楽しみです。