ママドール 店長ブログ

タグ:全日本プロレス

プロレス総選挙の発売は来週ですがもう結果は出ているんでしょう。
いったいどんな結果なのか今から楽しみですが、個人(選手)はもちろんなのですが、全体における団体の占有率、どの団体の所属選手が多いかに今から興味津々です。

新日本プロレスが占める割合が大きいのは当然でしょうし仕方のない話だとは思うのですが、他の団体がどれほど肉薄するか、或いは更に差を付けられてしまうのか。

業界のこれからを占う意味でも興味のあることです。

例えばアメリカのようにWWEが一極集中してしまうと日本の商業規模ではうまくいかなくなってしまった時に連鎖倒産のようなことが起きかねないとも言えます。

今の新日本プロレスの社長は聡明な方ですから何かとんでもないことに会社の資金をつぎ込んで左前になることもないでしょうし、所属レスラーの中も良さげですから分裂なん¥どの危機も現時点ではさほど考えなくてもいいかもしれません。

実際レスラーが何を考えているかはわかりませんし、社内の事情は素人が理解できるものでもありませんから。

しかしこれからレスラーになろうという人間がすべて新日本に一極化してしまうとそれはそれでとんでもないことになりかねません。
新日本を追われた(ワケではないだろうけど)ベテラン勢は他団体のリングに遠征せざるを得なかったりしますし、だからといって他団体だってうま味がなければリングに上げる、招へいする必要もないわけです。

そうはいってもこれからは世界との繋がりの上からもアメリカやメキシコのプロレスもネット観戦できるようになりましたし、一足飛びにアメリカの団体を目指す若手が出てこないとも限りません。
限りなくゼロに近い可能性だとは思いますが。

他の業界もそうですが、ある種の業界は閉塞的な側面が強く、自分たちのパイをいかに確保するかを第一優先に動いているといっても過言ではありません。
もちろんそれはそれで仕方ない事ですし、当然と言ってもいいことかもしれません。

しかしそれだけではどうしても業界そのものが伸びていく伸びしろは限定されたものでしかないように思われます。

つまり爆発的なムーブメントにはなることはない、かもしれません。
そして過去から未来を見据えた場合、プロレス人気というのはゴールデンタイムの放送があった時代から衰退の一途をたどっているのではないかとも思うのです。

今現在、人気があると思われているかもしれませんが、しかしその視点はあくまでもプロレス好きの自分の目線であり、一般的には認知度も人気度もさほどないのではないか、とも思われかねないのです。

事実というのはあくまでもその「視点」がどこからなのかによって捉え方が異なるものです。

そういった様々な視点を持つためにも今回のプロレス総選挙は一定の指針となることでしょう。
今回の「プロレス総選挙」の一番いいところが何かといえば(前回までのも同様ですが)、現役選手限定で行われている、というところです。

引退した選手、亡くなられた選手のことを語りだせばファンの数だけ紙面が必要になり、まとまるものもまとまりません。

さぁ、来週の今頃の自分は一心不乱に読み込んでいることは想像に難くありません。
いましばらくは自分なりのプロレス総選挙を夢想しながら発売を楽しみに待ちたいと思います。

トランキーロ。

前回まで暗い話が多かったので今回は勢いを取り戻しつつある前日本プロレスについて。

創始者であるジャイアント馬場さんの人柄もあって信用、信頼を大切にする団体であるように思われます。

それは歴代社長を務めることになった三沢さんから現在の秋山選手にいたるまでの遍歴を追っていっても変わらないように思われます。

そのために外国人レスラーたちからの信頼が厚く、これまでも給料や支払いの遅配がなかったことでも有名です。

時代をさかのぼれば不世出のモンスターレスラー、ジャンボ鶴田など、団体の屋台骨を支えるスター選手も多かったように思います。
そこに天竜源一郎選手もいましたし、相撲を引退した輪島も参戦、話題にことかかなかったようにも思います。

やがて三沢選手がタイガーマスクとして全日本プロレスのリングにデビュー、泥臭さと華やかさの混成する不可思議なリング模様を描いていきました。

やがて素顔に戻った三沢選手をはじめとした四天王プロレスで人気を博し、その激闘に次ぐ激闘、さらには外人レスラースタン・ハンセンなどとの名勝負などもあって新日本プロレスを人気面で超えたとも言われた時代がありました。

一時は団体の人気を新日本プロレスと二分していましたが、ジャイアント馬場さんの死亡後に三沢さんの社長就任、一時は馬場さんが居なくても全日本は安泰ともいわれたのですが馬場夫人と三沢選手との確執が噂されやがて二人は袂をわかち、三沢さんはプロレスリング・ノアの設立、全日本を離脱することになります。

それに伴い全日本は未曾有の困窮に追い込まれることになります。

ここまでの時代を振り返って全日本プロレスの主だった特徴としては体の大きな選手を積極的に集めるようにしていました。

また、対戦相手の技を受け、流すようなことは一切しませんでした。
技の応酬こそプロレスの醍醐味ともいったカラーが全日本にはあり、新人はまず受け身の練習からはじめるという徹底した育成を行うことで新人を鍛えてきたそうです。

しかし新日本の華やかさ、アントニオ猪木選手の話題つくりのうまさから徐々に地味な団体というような印象になっていったことは否めないかもしれません。

しかし、新日本プロレス、アントニオ猪木が様々なことに手をだし、負債を抱えて四苦八苦しながらリングの上で戦いを見せていた時も、全日本は決して脇目も振らずただただ自分たちのプロレスを追求し、その姿を、姿勢をお客様に提供し続けてきました。

やがて古臭さは老舗と名をかえ、安心して楽しむことのできるプロレス団体として認知されるようになったのではないでしょうか。

続きます。

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