今回は一時代を築いた(ハズ)のプロレスリング・ノアについてです。

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ある時代、それは故人、三沢光晴選手を中心に旗揚げ(2000年)から四天王時代でしょう。
そしてそれは三沢選手の試合中の死亡事故(2009年)で終焉を迎えるまでのわずか9年だったのではないでしょうか。

そしてそれにとどめを刺した(という表現は不本意ですが)のが人気レスラー小橋建太選手のガン発覚してから引退興行までの事案だったように思います。

それから現在まで、様々なトラブルや選手の離脱がありました。
しかしそれでもまだ輝きの全てが失われたワケではないでしょう。

四天王プロレスはノアの設立当初の頃の黄金カードでした。
三沢光晴、小橋健太、秋山準、田上明、各選手同士の戦いは死を覚悟した、まさに死闘でした。

繰り広げる技は歴史を重ねるたびに危険度をまし、逆になぜそこまで耐えられるんだと絶句するような戦いばかり。

それがチャンピオンシップともなれば激戦は必至、チケットは飛ぶように売れ、手に入れるのも困難なプラチナチケットと化したのです。

しかし団体の社長でもあった三沢選手の死亡とともに加速されたはずの団体としての立場はブレーキをかけざるを得なくなり、そこに様々な利害を抱えた人間が入り乱れることで団体としての体をなすことすら困難になっていきました。

若手希望の選手だったKENTAはアメリカに渡り、四天王の香りを今なお纏う秋山選手は古巣全日本にUターン。
森嶋も力皇も早々と引退をしていき、ノアは形骸化してしまいそうになったのです。

しかし、それでもノアに立ち、団体を護るべく荒波の中、航海し続ける選手がいます。
彼がいる限りまだまだ希望の灯台は見えるのか、それとも…。

続きます。